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| ∽・∽・∽ ◆ サハラ砂漠のトゥアレグ族レポート ◆ ∽・∽・∽ |
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 トゥアレグ族の好青年
(提供元)潤@sahara-eliki |
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北アフリカからサハラ砂漠を経て西アフリカ(ブルキナファ・マリ・ニジェール・アルジェアなど)にまで広範囲の地域で生活しているサハラ砂漠の遊牧民で、元々北アフリカの民族であるベルベル族から分かれたという説が今の所有力である。 尚、トアレグ族は厳密にいうとサハラ砂漠で活動をしている約一万人程の北部系トアレグ族とサハラ砂漠の南に広がるステップとサバンナ地帯で家畜の群れを追っている約24万人の南部系トアレグ族とに分かれるそうだ。 典型的なトアレグ族の男性は藍染めのターバンとダラアとよばれる衣装を身に付けており、白や青のベールで目以外の顔をかくし |
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ており、いわゆる「月光仮面」みたいな格好をしている。何と6メートルの長さの布を頭や顔に何重にも巻きつけているのだとか・・・。
その理由はサハラ砂漠の厳しい気候をしのぐためと、儀礼的な意味と2つある。物を食べる時もベールをはがさずに片手を口まで持ってきて布を浮かしてから食べる。また、ベールは実質的に日差しや砂嵐から顔を守る役割を果たす。腰にアラブ風の刀をかけてラクダに乗っている姿は正にサハラ砂漠の貴族と称えられるのにふさわしい実に優雅で格好いい遊牧民である。 それに対して女性は、スラム教圏の女性の中でもトアレグ族の男性と比べても比較的格好が自由である。 そして音楽や国語の教養も高く子供の教育にも積極的に力を注ぎ、トアレグの女性は一般的にトアレグ族の男性から大変尊敬されている存在である。また、トアレグ族がイスラム教のコーランの教えを厳格に守っているわけでもないからかトアレグ族の女性は格好以外でも一般的に他のイスラム教の女性とは比較にならない程日常生活において自由が認められている。(その辺りはコーランの教えの影響が濃厚なトアレグの厳格な階級制度とは対照的である。)
意外な事かもしれないがトアレグ族は天性の詩人で詩の水準もとても高く数多くの詩を残しており、また恋の詩も盛んである。青年は好きな女性が出来るとその恋心を表現した詩を書いて相手に贈る。相手の女性も男性の詩が上手いとたちまちその男性になびいてしまう。ちなみにトアレグ族の使用する文字はアラブ人のものでない独自の文字で20から30文字から成り文字の水準も高く、ハム語族のリビア語を起源に持つと言われている。 歴史的に見るとトアレグ族はフランスが本格的に西アフリカを支配するまで、サハラ砂漠を中心とした西アフリカ地域の一部で正に「わが世の春」を謳歌していた民族であった。 トアレグ族は家畜の放牧や隊商交易の仕事もやっていたが、別の面では人々に恐れられていた侵略者で広大なサハラ砂漠のキャラバン・ルートを支配していた「泣く子も黙る盗賊隊」であった。その当時から武器を使いこなすのが大変上手く砂漠を行き来するアラブ商人から通す代わりに金を取り上げたり、ある時はアラブの村を襲撃して穀物やナツメヤシなどを略奪する有様だったので一部では「砂漠の泥棒騎士」と呼ばれた。それは、広大なサハラ砂漠の厳しい自然環境の中で生き抜いていくためには略奪も大切な生業だったのかもしれない。そしてトアレグ族は13世紀頃には既に大きい勢力を誇った。 しかし19世紀後半になって当時近代科学と頭脳を武器に世界的に勢力を誇っていたフランスが北アフリカのアルジェリアを本格的に支配するようになると、そんなトアレグ族の「わが世の春」の謳歌も終焉を迎えるようになった。その当時西アフリカを舞台に「奴隷貿易」を思いつき、その為にサハラ砂漠を自由に行き来する必要性があったフランスにとってサハラ砂漠で略奪行為を行っていた盗賊団であるトアレグ族はその実行を妨げる邪魔な存在だったのである。そしてついにフランスは近代武器とサハラ砂漠を横断出来る自動車を駆使して「サハラ砂漠の猛者:トアレグ族」を抑えつけるのに成功したのである。 そして第二次世界大戦後フランスから独立を果たしたアルジェリアは社会主義政策をとり、共産圏の政策の基本である身分制度撤廃を行った。そしてそれは厳格な身分制度社会であるトアレグ族と対立する大きな要因になり、またアルジェリアの新指導者は厳しくトアレグ族の略奪行為を禁止したり国と国の間に国境を設定して遊牧民:トアレグ族に定住を強制させるなど強硬な態度をとったので、トアレグ族の奴隷階級「ハラティン」は自由な身となる一方で貴族階級は食事を自分自身で世話しなくてはならなくなった。さらに追い討ちを掛けるかのように1960年、1970年代とサハラ砂漠で大規模な旱魃の災害で家畜に大きな被害が出てしまったためにとうとう数百年もの長い年月に存在したトアレグ族の伝統的な経済・社会基盤は大きく崩壊して農業生活へとシフトする様にまで変貌した。 尚、トアレグ族の社会にはイスラム教独特の厳格な階級制度が存在した。主に「貴族」「家来(自由民)」「奴隷(今現在は奴隷身分は基本的に存在しなくなっている)」と大まかに3つの階級に分かれており、階級によって皮膚の色や話しのニューアンスや生活全般の姿勢やしぐさ(特にラクダの乗り方など)が異なる。「貴族」は一般的に白人の様な白い肌と顔立ちで背が高く青い服を着ているのが特徴で、貴族の男性は青いベールをかぶっている。「家来(自由民)」は貴族とは主従関係にあるものの基本的に自由な身分で黒人の血が混じっており白い服装(男性は白いベールを被っている)である。家来の仕事は主に家畜の放牧である。そして「奴隷」は名の通り貴族の所有する奴隷でその奴隷はかつてトアレグ族に征服されたハラティン族などの他民族(スーダン系黒人)の人々であった。奴隷は主にオアシスで農耕の仕事に従事し、作物の大半を貴族に差し出さすといった過酷な生活を送っていた。しかし悲惨な境遇だった「奴隷」階級の彼らも第二次世界大戦後には開放された。その他にも「鍛冶職人」などの身分もあり、一般的に下の階級にあたるそうだ(マサイ族も「鍛冶職人」をとても軽蔑しているという意味では共通している。) 略奪者としての過去の幕を閉じたトアレグ族の最近の暮らしぶりは基本的に暗くヨーロッパの食糧などの援助も十分でなく、サハラ砂漠の厳しい気候も重なって絶滅の危機に直面していると言われている。また、今現在も伝統的な生活を送っているのは約50万人いるトアレグ族のうちたったの1万人とその数は激減している。
( ちょっと面白い豆知識 ) ドイツの大手自動車メーカー 『 フォルクスワーゲン 』は2003年7月に新作の「 VW
本格高級 SUV
“トゥアレグ(Touareg)」を発表した。もちろんこの新車の名前の由来はサハラの猛者のトゥアレグ(トアレグ族)である。 新車「トゥアレグ」は従来の
SUV とは違い、オン、オフロードを問わずトップクラスのパフォーマンスを発揮し、高級サルーンに通じる質の高い乗り心地だとか。 東京で行われた新車「トゥアレグ」の発表内容も会場の雰囲気やオープニングで上映されたムービーでも砂漠を大胆に疾走するイメージで統一され、今回の主役の新車「トゥアレグ」はサハラを連想させるような砂の山に乗り上げて登場させるなど、とても華麗な演出方法だったとか。
■ そして21世紀のトゥアレグ族 (下の写真はノートパソコンを使っているトゥアレグの今時の青年)
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 (提供元)潤・@sahara-eliki |
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アルジェリアのジャネットには元遊牧民のトアレグ族が今現在住んでいる。 ラクダ連れの遊牧生活をしている姿はもう無く、ラクダの代わりにターバン姿の男性たちの多くはトヨタの四駆車を駆け巡らせている。 彼らの住むジャネットは電気や水道も通っており、日本の100円ショップに負けない規模の充実した品揃えを誇るショップや郵便局や銀行や病院などのインフラが充分に
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整っており、彼らの住む家にはテレビも普通にある。
その地域のトゥアレグ族の子供はちゃんと義務教育を受けており、中には将来公務員や医者になる子供もいるが、その地域の元トゥアレグ族の多くは観光シーズンを中心に観光業に携わる。しかしその観光ビジネスに携わる多くの若者も観光シーズン以外は失業状態になる人が多いとか。また、学校教育をうけていないトゥアレグの女性は、イスラム教の影響がある為か結婚後は専業主婦として家庭中心の生活を送る人がほとんどだが、基本的に一夫多妻が多い他のイスラム教徒、或いは他のアフリカの民族に比べるとトゥアレグ人のほとんどは一夫一婦制で、女性にもそれなりの自由が認められており、彼女たちが自分の意思で離婚出来る権利も普通にある。
ラクダの代わりにトヨタの自動車に乗っても、携帯電話で仲間とおしゃべりしても、実家のテレビで衛星放送を観ても、街でショッピングを楽しんでも、学校で一生懸命勉強して医者になって患者の治療をしても・・・それでも彼らは21世紀の今現在もあの誇り高きトゥアレグ族であることに変わりはないのである。
(尚この21世紀のトアレグ族の文は Sahara eliki のジャネットの結婚式の文章を参考にしました)
※ トゥアレグ族のアクセサリーと民芸品特集コーナーはこちら!!
★ もっと『 トゥアレグ族 』について勉強されたい方へ → Sahara eliki
( 『トゥアレグ族』といえばSahara eliki
は必見です。何といっても本物のトアレグ族と感動対面が出来る素晴らしいツアーの企画があるのですから・・。トアレグ族の様にラクダに乗ってサハラ砂漠を冒険したり、トアレグ族の生活を学ぶ絶好の機会を得ることが出来るんですから・・。とにかく素晴らしいHPなので是非一度見てください!!!)

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